近頃40代・50代を中心に話題を集めている「介護脱毛」
「介護脱毛」とは将来の介護を見据えて脱毛をしておくことです。
でも「施設に入所したら介護職員にお世話してもらうんだから介護脱毛なんていらないんじゃない?」
「わざわざお金をかけて脱毛する意味ってあるの?」
介護のプロがいる場所なんですから当然そう思いますよね。
でも、介護施設の具体的な生活の様子ってご存知ですか?
入居を目前に控えた方や家族からも、こんな質問をよく頂きます。
- 老人ホーム(特別養護老人ホーム)では毎日お風呂に入れるの?
- オムツは汚れたらすぐに取り替えてもらえるの?
答えは
両方NOなんです。
全くできないということではありませんが、
介護の専門の職員がいるからといって
常時1対1で希望に応えられる訳ではありません。
自宅ではできていたことも、施設の人員配置や設備環境によって
施設ではできなくなることもしばしばあるのです。
ここでは実際に入居してみないと分からない、介護施設の生活実態を施設相談員の経験もある現役ケアマネージャーの私が事例を交えて詳しくお伝えし、施設介護において介護脱毛が必要なのか徹底解説します!
施設介護では脱毛は不要なの?
冒頭で“「介護脱毛」とは将来の介護を見据えて脱毛をしておくこと”とお伝えしました。
在宅介護においては、家族の将来の介護負担を軽減する”思いやり”
にもなる介護脱毛ですが、
介護施設においては介護職員が仕事として介護をしてくれます。
では介護のプロもムダ毛がない方がいいと感じているのか気になるところです。
私の経験から正直にお伝えします。
”ムダ毛があるかないか”で施設職員が困ることはありません。
Twitterでも介護職経験のある方から同様の声も聞かれます。
介護の世界では介助の場面ごと以下のような”3大介護”と呼ばれるものがあります
- 食事介助:一人では食事が食べられない方の摂取動作を介助すること
- 入浴介助:入浴時の転倒防止のための付き添いや洗身を手伝うこと
- 排泄介助:トイレへの案内やオムツ交換・清拭等の介助を行うこと
これらの介護技術・介護知識を習得することは
介護職員としての基本の”キ”です。
赤ちゃんとは違う、大人の介護ですから
「大変だな」と感じる場面はもちろんありますが、
毛があっても無くても、適切に清潔に保持する技術や環境がありますので、
「脱毛してもらわないと困るなぁ・・」
なんてことはないのです。
じゃあ施設に入居する予定の人は介護脱毛はいらないよね。
いいえ、それでも私は施設生活においても介護脱毛をしておくことは
十分にメリットのあることだと思いますよ。
介護脱毛というと一般的にはアンダーヘア(V・I・O)の脱毛と
言われていますが、私は髭や腕・足の脱毛も介護への備え(=介護脱毛)
になると考えます。
介護が必要になる前に脱毛しておくことが
実は”職員”のためでなく”自分の”ためになるのです。
なぜなら介護脱毛することで、自宅に比べ自由度の低い施設の生活でも
自身の「不快」を最小にして快適に暮らすきっかけになるからです。
『介護脱毛』に関心がある方もない方も、施設介護の実際を知れば、
ご自身の将来について考える機会になりますのでぜひ最後までお付き合いいただければ幸いです。
施設介護とは?
まず初めに施設介護とは何かについてご説明します。
加齢や疾病等により生活に何らかの支援(介護)が必要になった場合、
生活の基盤をどこで営むかによって呼び方が変わります。
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介護制度上の区分は大きく分けて以下の2つになります。
- 在宅介護
- 施設介護
在宅介護は、今住んでいる住まいで行う介護のことです。戸建て・マンション・賃貸はもちろん、昨今話題の「サービス付き高齢者住宅」での介護も、制度上は「在宅介護」に当たります。
一方、施設介護は“特養”と呼ばれる「特別養護老人ホーム」が代表的です。他にも有料老人ホームや老健(老人保健施設)がこれにあたります。
施設の種類
一口に「介護施設」と言っても様々な種類があります。
大きく分けて「介護保険施設」と「その他」に分かれます。
多くの方が「介護施設」と聞いて思い受かべるのは「介護保険施設」だと思います。
介護保険施設では、文字通り「介護保険」を利用して介護サービスを受けることができる施設です。
利用者の健康管理は基本的に介護保険施設が365日24時間担います。
介護保険施設
- 介護老人福祉施設
- 特別養護老人ホームを指す。(特養と略される)食事・入浴・その他生活上の介護の世話を全て行う。2002年以降に新設された特養は「ユニット型」と呼ばれ、原則全室個室。2015年から原則要介護3以上の人が入居対象となった。
- 介護老人保険施設
社会問題となっていた“病院の社会的入院”を解消し、家庭や社会福祉施設等へ繋ぐ「中間施設」として創設された施設。現在は地域高齢者の生活適応期のリハビリテーション資源として発展している。原則医師が施設長(管理者)であり、医療職(看護師・理学療法士・薬剤師等)の配置が特徴 - 介護医療院
日常的に医療ケアが必要な人の介護・医療を提供する施設。介護保険施設でもあるが、医療法上は医療提供施設としても位置付けられれている。
その他
- 養護老人ホーム
65歳以上で身の回りのことは自分でできるが、環境的・経済的な理由から自宅で生活することが困難な人が入所する施設。措置施設と呼ばれ市町村の指示なしに入居できない。訓練を行うことで生活の自立を目指す。要介護状態の者は、外部のサービスは利用可能。 - 軽費老人ホーム
60歳以上で家庭環境、住宅事情、経済的理由などにおいて生活が困難な人が低額な料金で入所することができる施設。A型(食事提供型)B型(自炊型)C型(ケアハウス)に分かれる。現在新設できるのはC型のケアハウスのみ。ケアハウスで一定の基準の満たした場合は「特定施設入居者施設介護」にて介護サービスを受けられることもある - グループホーム(認知症対応型共同生活介護)
地域密着型サービスの一つで、原則その市町村の住民が対象。要支援2で認知症の診断があることが入居の条件。5人〜9人の利用者が共同生活を送り、スタッフが24時間生活を支援する。入浴介助や排泄介助といった基本的な日常生活上の介護はもちろん、個々の能力に応じて調理や洗濯などの家事動作も利用者が一緒に行う。 - 有料老人ホーム
- 介護付き有料老人ホーム
「特定入居者施設介護」として指定を受けた施設で、「自立型」「介護専用型」「混合型」の3タイプに分かれ、いずれも施設職員の介護サービスを受けられる - 住宅型有料老人ホーム
食事の提供や簡単な生活支援サービス(安否確認など)はついているが、介護サービスは自由選択・自由契約。外部サービスも可。 - 健康型有料老人ホーム
基本的には自立した方がシニアライフを楽しむための施設。介護が必要となった場合は退去が必要になることもある。 - サービス付き高齢者住宅
基本サービスは安否確認サービス、生活相談サービスであり、夜勤職員の配置や外部サービスは各施設によって異なる。独自の入居条件を設けている例もある。サービス内容が施設ごとに大きく異なるため、選択には十分な情報収集が必要。
- 介護付き有料老人ホーム
ひぇー!介護施設ってこんなにあるんだね!!選ぶのが大変そう。。
ケアマネージャーは地域の介護保険施設については熟知していますが、その他の有料老人ホーム等は、その多様性と戸数の多さから、把握しきれない現状があります。そのため介護施設相談員にお客様の条件に最適な施設を選定してもらうこともあります。
将来、自分の介護をしてもらえるような施設を実際に見学てみたい!とお考えの方は全国の施設を検索できる「施設検索サイト」が便利です!
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施設介護が必要になる人って?
介護施設の種類がたくさんあることはわかったけど、どんな人が施設に入所するの?
施設に入所する理由は本当に様々ですが、多くの場合は病状等によりやむを得ず入所します。次からはそのような介護状態の重度化を理由に介護施設に入所する方の事例を具体例を見てみましょう。
主病名:アルツハイマー型認知症
- 70代の時に隣県から娘の住む現在の戸建住居に夫と供に引っ越ししてきた
- 3〜4年前頃より物忘れが増え始め、鍋に火をかけたことを忘れて焦がしたり
同じものばかり買い物をしてくるようになった - 病院で軽度のアルツハイマー型認知症と診断を受ける
- 夫が介護保険を申請し、デイサービスを利用するようになっていった
- ある日、夫が朝目が覚めると妻が居ないことに気づく
- 心当たりの場所を探していも居ないため警察に連絡すると、隣の市の警察署で特徴の似た女性を保護しているとのこと
- 長女が本人を引き取りに署に行くと「たまたま施錠していなかった家の車にパジャマ姿で乗り込み寝ていたよう。朝5時に住民が車内にいる主を発見した。」との話を聞く
- それから度々夫の入浴中や就寝中に自宅から出ていってしまい、警察に保護されることが続いたため、同居する夫も疲れ果て特養に申し込みを行った
アルツハイマー型認知症ではAさんのように短期記憶力の低下や「自分が一体どうしているのか見当がつかない」という見当識障害が特徴です。記憶が若い頃に戻って、自分の住んでいた街を探してしまうこともあります。どんな家族でも、24時間365日片時も目を離さないということはできません。その場合、本人の事故等に遭わないための安全確保と家族の心身の負担軽減のために施設に入居することを検討することもあります。
主病名:膀胱癌
- 賃貸住宅に一人暮らし
- 妻とは30年前に離婚し、子供とも音信不通
- 買い物や軽調理、洗濯等身の回りのことはなんとか一人で行っていた
- 数年前に排尿痛があり、受診すると膀胱癌の診断。通院治療を行っていたが、治療の痛みが強く途中で中断している
- その後腰痛が強く家事ができなくなったとの相談あり、介護保険を申請。訪問介護の利用を開始
- 腰痛を改善するため病院を受診すると痛みは膀胱癌にの拡大によって引き起こされているものだと分かる
- 緩やかではあるが癌の進行が見られており、先々の自身の介護への心配からケアマネージャーと相談し看取りを行っている特別養護老人ホームに申し込みを行う
Bさんのように一人暮らしの場合、介護してもらう家族は居ない為、必要な時に必要な介護を自宅で受ける事は難しくなります。自宅でも昼夜問わずに介護のサービスを受けることもできますが到着までに1時間以上かかる場合もあります。また、連絡ができない状況の場合助けも呼べません。このように、24時間誰かの見守りやサポートが必要な場合は施設入所を検討する必要があります。
介護が必要になってから一人で暮らすって大変なんだねー!
介護脱毛から見る施設介護の1日
ではAさんやBさんのような方が施設に入居したらどのように暮らすのか。1日のタイムシケジュールを見ていきましょう。
介護施設でのAさんのある1日
Aさん特別養護老人ホームに入居した1年後、認知症の症状は以前よりも進行し
トイレの場所が分からなくなったり、不安な気持ちから職員の姿を探し求めたり同じ話を何度も何度も話すようになりました。
4:00 【トイレ】
トイレに起きる
トイレが分からず居室内のゴミ箱に排尿と排便をしてしまう
5:00 【起床介助】
職員がゴミ箱の排泄物を発見、処理する
うまくズボンを引き上げられなかったことでベッドシーツや衣類も汚れている
トイレへ案内し陰部や臀部の汚れが顕著なため※1陰部洗浄を行う
パジャマから日常着への更衣を手伝う
6:00 【整容】
温かいおしぼりで顔を拭く
ヘアブラシで髪を整容し、お気に入りのカチューシャを着用
7:30 【職員の交代】
早番職員と夜勤職員の申し送りが気になって参加
内容は理解できないが「うん、そうよねー」と相槌を打つ
7:45 【朝食】
食事が配膳される
早食いや丸呑みが多いため誤嚥や窒息に注意
朝食後薬の提供。飲み込み確認
8:15 【口腔ケア】
歯磨きの促し、入れ歯の手入れ
8:30 【トイレ誘導】
トイレを探しているため職員がトイレへまで案内
ズボン、リハビリパンツの上げ下げ動作がしにくいので見守り必要
9:00 【バイタルチェック】
看護師による健康チェック
便秘がちであるためお腹の張りを確認後、排便状況に合わせて下剤の量を調整
10:00 【お金の心配】
「私、お財布持ってくるの忘れちゃった。事務所で預かっているかしら?」と
職員が近くを通るたびにお金の心配をする。
娘が預かっていることを都度説明する
10:30 【散歩】
職員と共に庭の散策に外出。
玄関を出ると「じゃあ失礼します。」と自宅へ向かおうとするため職員に静止される
11:00 【トイレ誘導】
トイレを案内
12:00 【昼食】
12:30 【職員の交代】
遅番職員の出勤
13:00 【口腔ケア】
13:30 【トイレ誘導】
14:00 【入浴】
ボディタオルで一人で身体を洗うことは可能
足先や背中などの手の届かないところは職員が介助
※2口周りの産毛を気にされ、鏡を見て自分で剃刀で剃る
時々手が震え、顔を傷つけてしまう
陰部に引っ掻き傷あり。
(リハビリパンツを長時間着用していることによる蒸れからかみゆが生じている様子)
職員が軟膏を塗布しようとすると「やめてよ!!」と大声で拒否あり
落ち着いてから再度声をかけることとする
15:00 【おやつ】
紅茶と小さなカップケーキのおやつを食べる
16:00 【帰宅願望】
「すみません、帰るのはどちらでしょうか」と職員に会うたびに出口を探す。
職員と一緒に施設内や中庭を散策して不安を解消する
17:00 【日常生活動作訓練】
洗濯物を職員と一緒に畳む。他の利用者の衣類を自分のものだと勘違いしてしまう
17:30 【夕食】
食後薬を提供。飲み込み確認
18:30【職員交代】
夜勤者出勤 申し送りにAさんも参加
19:00【就寝介助】
職員がトイレへ案内し夜間用のリハビリパンツ+パットに交換する
入浴時に塗れなかった陰部の軟膏を塗布(落ち着いている)
日常着からパジャマへの更衣を手伝ってもらう
裏返しや前後の判別がつかないので、袖を通しやすいように職員が準備する
21:00 【就寝】
23:00 【心配】
居室から出てきて「私ここに泊まっていて大丈夫かしら」と5分おきに職員に尋ねる
24:00 【入眠】
入眠を確認する
※1 陰部洗浄
お湯の入ったボトルからお湯を流し、トイレやオムツで陰部を洗浄する。
入浴できない日や便が付着して落ちにくい時に有効
※2 口周りの産毛
高齢者になると女性でも髭のように産毛が生えてくることがある
男性のように目立つことは少ないが3-4本のみが長く生えてくることもあり、気になる人は女性でも顔剃りをする場合もある。男性のように電動シェーバーであれば職員も介助を行えるが、施設に入居する女性の多くはシェーバーの持参ない。また一般的な介護として職員が産毛の処理を行う習慣もないため、放置され伸びやすい。眉毛の手入れも同様
わぁ。。目まぐるしい1日だね。身体は元気でも認知症があると、その都度職員さんの声かけや対応が必要になるんだね。
そうですね。ケアが必要な場面でも、その理解が難しいことで強い抵抗が見られる場面もあります。ご本人から見たら「なんだか分からないけど急に身体を触ってこようとする人がいる」という認識になるので、それは嫌な気持ちですよね。排泄介助や陰部・臀部などのケアは最も本人のプライバシーを尊重されるべき介助場面ですので職員は時間や場所を変えたり、本人の理解を得る工夫を日々行なうことになります。
介護施設でのBさんのある1日
Bさんは区分変更という要介護度の見直しを行い、要介護3の認定を受けました。
また姪が身元引受人になることで特養に入居することができました。
入居から数ヶ月後、癌の進行によるものと思われる全身の疼痛が出てきました。
Bさんはこれ以上苦しい思いをしたくないとの希望から、癌の検査や治療を行うことはせず、痛みの抑制のみを希望されました。
6:00 【起床介助】
いつもは自分で車椅子の乗り移りをしてトイレに行っているが、今日は「体が痛い」とナースコールありベッド上でオムツ交換を行う。オムツ内に排便も見られた。便が陰毛に絡んで取りにくかったため、職員が陰部洗浄を行うと顔をしかめて痛がり身体を捻る。※1衣類やシーツが便で汚れてしまった。シーツ、衣類交換の際も痛がる様子があり。普段よりも15分ほど更衣に時間を要した。
7:00 【疼痛麻薬の調布】
早番看護師の出勤に伴い、持続性癌疼痛治療薬の貼り薬を貼り替える。
痛みの状況を聴取する
7:45 【朝食】
車椅子の座位が辛いことから、居室で食事を提供する
疲労感あり、高カロリージュースのみ摂取する
8:30 【整容】
ヘアコームでの整髪や髭剃りを手伝う。(普段は自分で行なっている)
痩せて顔にシワが多くなってきたことで、シワを伸ばしながら電気シェーバーで髭を剃ることに
5分程度要した。
9:00 【疼痛治療薬の追加】
看護師が提携しているクリニックに電話相談し、Bさんの疼痛の状況から
疼痛治療薬(経口型)追加の指示あり。看護師がBさんに提供する。
10:00 【体位交換】
疼痛治療薬の効果か、ぐっすり眠っている。
痩せ細ったBさんは※2仙骨に体の圧が掛かりやすく、褥瘡(床ずれ)ができやすい。
そのため、介護職員は眠っている最中も2時間おきに右向き、左向きの姿勢を交換させる。
11:00 【トイレ誘導】
職員が訪室すると目覚めている。自分で起きられそうとのことで、車椅子への乗り移りを介助し、
トイレまで案内する。
12:00 【昼食】
痛みも和らぎ、食堂で食事を摂る
13:00 【談笑】
職員と若い頃のことについて談笑している。
痛みが取れた分、多弁になっている様子
14:00【入浴日の希望】
「汗をたくさん掻いたから風呂に入れないか」と要望あり。職員から「※3原則入浴は週2回で予定しており、昨日入ったばかりなので曜日変更もむずかしい」と伝える。寝る前に全身清拭することを伝える。
15:00 【おやつ】
ベッドで横になっている
17:00 【痛みの再発】
また痛みが強くなってきているとのナースコールあり。
足を温めたいとの希望あり、レンジ加熱式の湯たんぽを提供する
17:30 【夕食】
夕食は居室で摂る。疼痛が強い時は追加の疼痛治療薬を内服するよう医師より事前に指示あり
看護師が提供する
19:00【就寝介助】
ベッド上で介助。入浴できなかったため、温かいタオルで職員が全身の清拭を行う。
「髪の毛のもべたべたして気持ち悪い」とのこと。発汗により腕・足全体に痒みが見られる。一部掻き傷があったため、※4傷テープを貼るも、体毛が多くテープが浮いてきてしまう
21:00 【就寝】
ぐっすり眠れている様子
22:00 【体位交換】
体の向きを右側に向ける
24:00 【体位交換】
体の向きを左側に向ける
※1衣類やシーツが便で汚れてしまった。
自宅よりも施設の方が設備や備品が整っているとはいえ、予定していなかった介助が増えることはできればお互いにとって避けたいこと。特に、施設では夜間・早朝の時間帯は30人程度を1人の職員で見ている時間もあるため、ナースコール等に早期に対応できないことがある。
※2 仙骨
腰の中央、背骨の一番下に在る三角形の形をした骨のこと。痩せると周りの脂肪が落ちることで突出しやすくなり、褥瘡(床ずれ)になりやすい。褥瘡は、低栄養や過度な圧力がかかることで周囲の血液循環が不良になり起こる。赤みを帯びたりただれを起こし、最終的には周囲の肉組織の壊死を招くこともある。
※3原則入浴は週2回で予定
厚生労働省の省令において特別養護老人ホームで定められている入浴の基準回数は「週2回以上」と定められている。職員の人員配置上、週2回を原則としている特養が多い。入浴回数の少なさによって痒みや皮膚・頭皮のベタつきを感じやすく、体臭が強くなることがある。
※4傷テープを貼るも、体毛が多くテープが浮いてきてしまう
高齢になっても体毛が太く多い人の場合、傷テープや軟膏がつきにくい場合がある。また、毛は汗や埃や汚れをキャッチするため、雑菌が増殖しやすく傷が治りにくくなったり化膿したりする場合もある。
私はお風呂大好きだけど、施設では毎日入れないんだね。ひげや他の体毛が多いと、職員さんに介護をお願いする時間が増えるだけでなくて、自分にとっても不快な時間が長くなるかもしれないね。。
そうですね。介護脱毛は「介護する人のため」と言われていますが、髭を剃る時間や排泄介助が長くなる時間は本人にとっても省略したいものですよね。また免疫力が低下しがちな高齢者は皮膚炎や感染症にかかりやすいともいわれています。高齢期のスキントラブルを防ぐためにも肌が衛生的な状態であることは重要です。
施設介護における介護脱毛のメリット・デメリット
事例を踏まえて介護施設においての介護脱毛のメリット・デメリットをまとめてみると、以下のように
なります。
- 排泄介助などの介助時間を減らすことで、自分にとっても不快な時間を減らせる
- オムツや入浴回数の制限による蒸れや痒み等のスキントラブルを少なくできる
- 軟膏や傷テープを貼りやすい
- ヒゲや女性の口周りの産毛も自己処理する時間を短縮できる
- ムダ毛・産毛(口・眉毛等)の自己処理による怪我や、そのまま放置され清潔感なくなることを防ぐ
- 脱毛の種類や範囲によっては数万円〜30万円程度の高額な料金がかかる
- アンダーヘアの施術や脱毛のの公衆浴場が恥ずかしい
- 硬毛化、毛嚢炎、火傷などのリスクがある
私のオススメする介護脱毛方法である
医療レーザー脱毛では確立は少なくても硬毛化・毛嚢炎・火傷のリスクがあることは事実です。そのために「医療」での取り扱いが必要な訳ですので
心配な点は初回のカウンセリングで納得いくまで確認することが大切です。
1年に486時間を費やす排泄介護
ここまで介護現場におけるムダ毛事情をお伝えしてきましたが
前述の通り介護の職員も入居者さんに体毛があるかは、正直どっちでも良いのです。
だから職員さんに迷惑かけないために・・という配慮は不要です。
でも、施に入所になって脱毛のメリットがあるのはむしろ自分なんです!
ぜひ想像してみてください。
または
認知症の方や身体が動けなくなった方は毎日毎日このような体験をしています。
「怖い・・」「早く終わりにしてほしい・・」と思うのが当然です。
排泄介護で言えばたった10分〜15分程度のことかもしれません。
でも長い年月で考えるとこんなに時間を遣います。
- 1日[10分×8回]=80分
- 1ヶ月[80分×30日]=40時間
- 1年[80分×365日]≒約486時間
うわぁ!将来、介護が必要になってからこんなにたくさんの時間を不快なことに費やすのかと思うとげんなりだね・・。美味しいものを食べたり趣味に費やす時間だったら素敵だけど・・
施設介護では自分の快適時間を得るために介護脱毛を
介護施設に入居する方の多くは病気やケガ、老化が要因です。
そして、その方達はAさんやBさんのように本当は自宅で暮らしたいけどやむを得ない理由で
施設入所しています。
本人の意思で入居してくる人はごくわずかです。
渋々入った施設で、毎日他人に介護される。
仕方ないことだと分かっていても毎日のこととなると我慢もできなくなるものです。
入院とは違い、治療を終えたら出られる場所ではなく、この先ずっとここに住むことになる場所が介護施設です。
そのような状況であれば、1日1分でも不快な時間が減るのは嬉しいことですよね。
だからこそ、その不快な時間を最小にするための手段の一つが脱毛だと思います。
もしも、将来自分にとって不快な時間を1分でも短くしたいなと思う方は
介護脱毛にチャレンジしてみてはどうでしょうか?
どのくらいの期間を施設で生活するかは誰にもわかりません。
長い方は10年以上入居することもあります。できる限り快適な暮らしができる工夫をしたいものですね。
- 介護施設の種類は多岐に渡り、必要になった時の状況によって合わせて
選択する - 介護施設は加齢や病気等のやむを得ない事情で入居する人が多い
- 特別養護老人ホームでは原則入浴は週2回
- いつまでも美しく清潔に居たいと思っても、産毛の処理はできない
- 1日1回10分のおむつ交換が必要な場合1年では486時間を費やす
- 介護従事者のための配慮としての脱毛は不要。
- 施設での自由の少ない生活において、1分でも多く快適と思える時間を作りたい人は介護脱毛はオススメ
介護脱毛するのはちょっと怖い方へ
そんな方は、ぜひ
をオススメします。
最近は医師や看護師に無料でカウンセリングを受けることができるクリニックが増えています。
電車の中吊り広告やSNSの宣伝を見て即決ではなく、
自分の目で見て比較することが大切です。
他社と比較させないような圧力を感じたら要注意ですよ!!
また、全身脱毛のようなコースの契約は心配だな・・という方は、
まず「脇」の脱毛からオススメします!
1万円から3万円程度のお小遣いの範囲で脱毛が完了できて、効果も実感しやすく
脱毛の一連の流れや痛みの度合いを体感できます。
どんなクリニックなのか小さな部位から試し、安心できたらVIOを委ねてみるのも
いいのではないでしょうか。
注意点としては、「全身脱毛・VIO付き」というようなコース料金よりも
希望の各パーツごと(脇とVIOのみ)の方が料金は割高になる場合もあるので
カウンセリング時によく確認をしましょう。
コース料金の方がお得でも、介護脱毛が目的なら最低限のパーツだけで良い場合もありますね。脱毛したい部位の優先順位をあらかじめ考えておきましょう。
- 自分の肌でもできるのなんだが不安・・
- 高額な料金がかかりそう・・
そんな時は
- 無料カウンセリングで納得いくまでドクター診察
- 照射漏れ再照射無料
- あらゆる毛質に合わせたレーザー照射の